円満解決のためには内容証明を送らないほうが良いことが多い!!
内容証明は、その威力から相手側に心理的な圧迫を与えることについては、先のページで触れました。
だからこそ、内容証明を使わないほうが良いケースが多々あります。
私は、事案によっては、内容証明を書くことをお薦めしないことの方が多いです。
(商売っ気がなくてすみません!^^;)
話し合いや、普通の手紙で丸く収まるところを、内容証明を出したばかりに火に油をさすような事態にも発展しかねません。
多くの方は、内容証明郵便が自宅や職場に届くなどと云うことはないですから、こんな物騒な郵便が届くと驚いてしまいますし、逆に相手も怒り心頭になることは、十分考えておかねばなりません。
内容証明郵便と云うのはある意味宣戦布告みたいなものですから、相手の心理や次に出る行動パターンはもちろん、その先のことまで十二分に考えて使わないと、逆に大やけどを負う羽目になることもあるのです。
更には、出す相手がご近所の方だとか、今後も働くつもりである勤務先の上司などだったりすると、ギャフン!と云わせたい気持ちは分かりますが、必ず人間関係にヒビが入ることは覚悟しておくべきです。
やられたらやり返して来る方が世の中多いのです。
そのことは十分考えておかねばなりません。
事案は千差万別で、あらゆる事態や事情があるでしょうが、
・相手が紳士的な態度で臨んでいる場合
・話し合いで何とか解決できそうな場合
・親戚や友人、知人
・取引先
・法人(勤務先)やお子さんが通っている保育園や幼稚園や学校
・ご近所の方
・・・等々は、内容証明を使うことは考えものです。
素人が内容証明郵便を書くことは超危険!!
今現在インターネット上には、いろいろな内容証明の書き方の雛形が多くあります。
これをそのままマネして、最後にガツン!とパンチのある文言で相手をビビらせてやろう!!などと思って書くことで、とんでもないことになりかねません。
それはあなたが書いた内容証明で、刑法上の脅迫罪にまで発展したりもするのです。
こちらに証拠が残るということは、送られてきた相手にも証拠が残るのです。
重ねて申し上げますが、内容証明を安易に考えていると大やけどします。
出来れば回避策を考えたほうが良い場合もあるのです。
自分にも負い目がある場合は内容証明は出すべきではありません!
自分にも非があることを隠して、相手の酷さばかりを言い立てた揚げ句に「内容証明を送り届けてやる!!」などという方もおられますが、やめておいた方がよろしいです!!
「やられたらやり返す理論」は、相手も同様です。
自分の落ち度や非を隠したり、認めずに下手に内容証明などを送りますと、上げ足を取られてしっぺ返しを食らうのがオチなケースもあるのです。
円満且つ穏便に済む策をもう一度冷静によくよく考えてみて下さい。