離婚問題解決は私のライフワークのひとつです
実は私は行政書士になる前に、30年以上も流通・小売業で働いてきました。
私は、20代半ばから勤務先で、離婚をして自身の息子さんや娘さんを養わねばならない多くの年上の女性の部下の方々と接してきました。
今のようにバツイチだとかバツニなどと言う言葉もない頃に、ご主人と別れて自分で働いてお子さんの面倒を見ながら進学や就職まで考えねばならない多くの女性と接してきたのです。
当時は私も若いこともあり、離婚した理由などは、そうそう簡単に聞くこともできずに、相手が心を開いて自分から言うのを待つぐらいの感覚でしかありませんでした。
本当に多くの離婚事由を聞かせていただきながら、他山の石とばかり離婚せずに済むように色々なことを参考にさせていただきました。
私が教えられたことの方が多かったような気が致します。
後悔はしばらく時が経ってからするものでした!
今思い返しますと、「私自分の至らなさ」で反省することばかりなのです。
そうやって私の部下として、流通・小売業で働いてきた女性たちが幸せな家庭を築くことが出来たかどうかは疑問符が残りっぱなしだったからです。
女性がいくら頑張っても、役職も報酬も限界があり、私自身も苦しんだ経緯があります。
名ばかり店長まではしてあげられても、それ以上は私の力ではどうにもできない矛盾と辛さを誰にも言えずに苦しんだこともありました。
離婚原因を知り、なんとか手助けできないかと思いつつも、自分の無能さと不甲斐なさを呪ったこともありました。
多くの場合、姑さんとの不仲、ご主人の不貞、ご主人のDVや酒乱などが原因で離婚してお子さんの面倒を見ながら、土日祝日やGWや盆暮れ正月も概ね私と一緒に働いていただいた記憶があるのです。
今思い返せば、その女性たちにお休みを与えたところでどうにかなっていたんじゃないか?だとか、自分の保身ばかりに走っていたんじゃないか?だとかを反省させられるんです。
もっと優しくしてあげるべきだった・・・。
もっといろいろと思慮深くしてあげるべきだった・・・。
そんな思いをずっと・・・、ずっと・・・、引きずっているんです。
孤立支援なしの母子家庭はおすすめしません!
私は離婚問題を扱う行政書士になった今でも、女性の御両親の支援もないような孤立した母子家庭で、母親とお子さんたちが今後生きて行くことに賛成するものではありません。
いろいろな事情があるでしょうが、出来れば離婚は、お互い我慢できる範囲であれば、極力避けていただきたいです。
更に、やむを得ず離婚したケースでも、もしも母子家庭であれば、速やかに再婚してあなたもお子さんも経済的な負担が軽減されればいいな〜と思います。
多くの孤立した母子家庭では、高校の学資を払うことも大変です。
お子さんが進学を希望して、奨学金で大学や専門学校に行っても、卒業したときから多額の借金を背負った生活をすることを余儀なくされます。
私は、基本的に女性の味方をしますが、それでも我慢できるのであれば離婚はしないほうが良いと今でも思っています。
もちろん、ご主人が暴力を振るって手が付けられないだとか、何度も話し合いしたけど無理!というのであれば止むを得ませんが!
長い夫婦生活では一度や二度は「離婚したい!」と思わないご夫婦の方が少ないのでは?と思います。
お互いが理性的・冷静にお子さんの将来のことや自分たちの将来のことをよくよく勘案すれば、軽はずみな言動が出来ないことがお分かりいただけるはずです。
売り言葉に買い言葉で潔く離婚する方もいますが、それが後々良いかどうかは疑問です。
肉体的にも精神的にも常識的な我慢の域を超えてまで我慢しろ!と言っているのではありません。
本当に我慢強い女性の堪忍袋の緒が切れたときは私も全面支援させていただきます
人により個人差は違いますが、堪えがたい事由と云うのがあり、我慢できない状況に達したときは離婚もまた止むを得ません。
そのような時は、全面的に弱い者の味方をするのが、私が死ぬまでにやり通さねばならないライフワークであると最近思うようになったんです。
それは若い頃より離婚した女性に教わることが多く、お返しが出来なかったことが多かったからでもあるのです。
但し、気持ちの上では夫婦でなくなるという簡単なことで済まないのが離婚にまつわる様々な決め事と手続きです。
例を挙げますと次のようなことがあります。
・ 慰謝料の額や支払時期
・ 養育費の不払いを防ぐにはどのような方法があるのか
・ 養育費を強制執行するための手続き
・ 親権者をどちらにするか
・ 相手が再婚したときの養育費の変更は?
・ 住宅ローンを支払う取り決めの仕方
・ 子供の氏の変更
・ 面会交流の仕方
・ 年金分割手続きの仕方
離婚後のことはきちんと決めておかないと後々になって厄介です。